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ファヒム パリが見た奇跡のクリームのレビュー・感想・評価

ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)
3.0
実話で良いお話なんだろうけど、何か違和感を感じた。難民がパリで生きるなんてもっと大変だと思う。ファヒムのチェスがメインなのかも知れないけど背景にバングラデシュから来た難民と言うのがあるのだから、そこはちゃんと描いて欲しかった。申し訳ないが好みじゃなかった。
バングラディシュで暮らすファヒムはチェスの名人として国内で有名になっていた。それが原因で誹謗中傷、さらには命を狙われる危機にあった。父親はファヒムを連れて国外へ逃れることを決意し、フランスへ。お金も仕事もない父親。ファヒムはチェス教室へ通い師となるシルヴァンと出会う。そしてフランス最大のチェスの大会へ出場するのだった。



ネタバレ↓




現地のフランス人が皆、親切過ぎる。フランスってもっと人種差別あるよ。白人至上主義者だって多いだろうし、コロナ禍でアジア人が被害に遭うニュースだって散々やってた。な~んか、綺麗に作ってて実話と言いながら嘘くさく見えて、駄目だった。
父親が苦労してる姿もファヒムがチェスに打ち込む姿も中途半端だし、最後もとってつけた様に大会で優勝して、父親の国外追放も取り消され、家族を呼んでハッピーエンド。ストーリーが、あらすじの様に流れて行った。
フランスのチェスの師匠とのエピソードも絆も弱かったし。
フランスが移民や難民に優しいアピールをしたかっただけなのか?
モヤモヤだけが残る映画でした。

久しぶりに観たジェラール·ドパルデュー益々大きくなってた。大丈夫なのだろうか?空気階段のもぐらの腹と同じだよ。俳優なのに…。
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