グリーンツー

阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今年の1位はこれで決まり!…と言うにはまだ気が早いけど、トップ3入りは確実。

1985年のバース、掛布、岡田による3連発。学生時代は「過去の栄光にすがってるな~」なんて醒めた目で見てた。でも今なら、阪神ファンの心理がよく理解できる。他ならぬ東京ヴェルディを見る時も「過去の栄光にすがって」しまうから。1994年チャンピオンシップでのラモスのループシュートなんて、今でも語り草。他にもカズダンスやビスマルクのお祈りポーズなど、枚挙にいとまがない。それは決して「ダメなこと」ではないと思う。その選手、プレーの「価値」。歴史を重ねてみないと分からないものがやっと理解出来るようになったんだと思う。

世代によって様々なヒーローがいると思うけど、個人的に一人選ぶなら新庄剛志。やっぱり「宇宙人」なプレーヤー。敬遠のボールを打ったり、登録名を英語にしたりとにかく話題に事欠かなかった。最近も現役復帰を企んでいるらしい。しかし選手としても超一流だったと思う。印象的だったのはメジャー挑戦。同じ時期にメジャーに行ったイチローは誰もが成功を確信した。でも新庄の成功は誰も予想してなかった。しかし彼は自分を信じてニューヨークメッツに移籍して、活躍した。自分を信じる、自分に限界を設けない、言葉で言うのは簡単だけど、なかなか出来ない。ましてや「出来ない」と言う周囲の評価を覆すなんてね。新庄が新庄たる所以、プロとしての凄さを一番感じたのは間違いなくこの時。

あとは同級生ということで赤星。彼とジャイアンツの槇原(バース、掛布、岡田の3連発をくらった)は大府高校出身。そういう意味で愛知県民にも馴染み深い作品になってる。

他にも阪神タイガース愛に溢れた内容になっていて、締めは勿論「六甲颪」。最後までテンション上がりまくりな内容。

阪神タイガースファンは必見だけど、そうでなくても一見の価値あり。