このレビューはネタバレを含みます
Xmasの夜、15歳の女の子がいつものように友達と駅でたむろしている時、母親は飛び降り自殺してしまう。
これで、いつもの、普通の、日常は永遠に終わってしまった。
母子家庭ゆえに福祉事務所の職員は施設に連れて行こうとするが、ただでさえ多感な年頃の女の子は逃げてしまう。
これは逃亡の話でもある。
母親は何らかの事情で自殺、父親は出産当時、元の家庭に戻ってしまった。
やむを得なかったり、どうして良いか分からなくなったりで、決して逃げた訳では無くても、後から思えば、傍から見れば逃げたとも言える。
あの時、どうしたら良かった?と自問自答し苦しみながら、今僅かでも出来ることを見付けていく。
いつか行きたいと夢見た日本は希望の地なのか、逃げ場所だったのか。