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罪と女王のKのレビュー・感想・評価

罪と女王(2019年製作の映画)
3.6
文句のつけようのない人生の基盤があってそれが日常と化してしまうと、人はそれをあたり前としてその上にさらにチャンスがあれば欲望に駆られてしまう弱さを持っているのかもしれない。

それを揺るがさない範囲なら刺激を味わってもいいかしら、なんていう気持ちがそもそも自己中の始まり。

女優が女優を演じるシーン、怖っ。

都合の良い関係においては、相手と自分が同じ前提ではないことの方が多いし、相手だって人間なんだから、その気持ちを踏み躙るのは許されることではない。それで悪者にされたら絶望しかない。

静かに、人間の醜さをありありと。
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