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罪と女王の猫のレビュー・感想・評価

罪と女王(2019年製作の映画)
3.7
面白かった、という表現をすると顰蹙を買いそうなので言い換えます。
とても見応えがありました。
映画では直接的には描かれなかったけど
主人公はたぶんトラウマを持っていて
& 自分に自信がない。
だから突っ走る、裁判とか日常のやり取りで。
彼女が仕掛けた気持ちは、わかるんだよね……😓
「浮浪雲」でも描かれてるように
40代の心と身体の焦りと渇き。
…で、応えてしまった少年。17才、
子どもと言えば子ども、だけど身体は大人。

酷いなぁと思う。そこまでシラを切り通す?
もう少し上手く離れる事はできない?少しも好きじゃなかったの?
残酷だ。
子ども相手の仕事をしてるくせに……
あまりの冷酷さに
だから逆に、彼女の過去を思う。 
もしかしたら“男”というものを、“少年”を
嫌悪してるの?
……
映画からは何の回答もなく
私たちは、哀しみの穴に突き落とされる。

妻の言い分をすんなり信じた父にも絶望したんだろうな。
それより彼は何故、告白してしまったのか??

家族、男と女、夫婦……
永遠の課題なのかも?……

彼がそうなることは想像できたんじゃない?
この夫婦は
今後どうなるのだろうか?
彼女は
普通に生きていけるのか?
続きが観たい。
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