ナツミオ

バトル・オブ・ワルシャワ 名もなき英雄のナツミオのレビュー・感想・評価

3.5
WOWOW録画鑑賞

実話の映画化
第二次世界大戦末期の1944年春から夏の英国のポーランド亡命政府はイギリス首相チャーチルと会談し、ポーランドが迫り来るソ連軍に対しての武装蜂起は承認せず、支援もしないことを決定する。
ワルシャワ国内軍は占領軍のドイツ軍に対して武装蜂起する方針を密使の中尉に託しポーランドへ向かうよう指令を出す。
苦労の末、ポーランドへ向かう密使の中尉を待ち受ける困難‼️

1944年8月に始まったワルシャワ国内軍の蜂起までを描くポーランド作品。
武装蜂起は、古くはアンジェイ・ワイダ監督の名作「地下水道」でナチスに追い詰められていく国内軍で描かれているが、武装蜂起までの経緯は、この作品で丹念に描かれている。
英国は、ヤルタ会談での密約でポーランドのソ連統治を認めた為、ポーランド国内軍がソ連と戦う事を認めなかった背景がある。
また英国からの支援も得られなかった為、ワルシャワ蜂起は民間人も含めた多くの犠牲者を出した。

作品内では、主人公の密使の中尉に英国で出会うナチスの女スパイの描写は、取って付けた様な印象ではあるが、武装蜂起前の経緯は良く描かれている。
ナツミオ

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