うどんイーター

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIMEのうどんイーターのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

とっ散らかったストーリー、急に生えるキャラの属性、追い討ちのようなコロナ禍で散々な憂き目にあった、デコボコな道のりを歩んだテレビ本編に一つの終着点を与えた良作だった。

本編でキャラクター同士の関係性は(形はどうあれ)決着がついていることを活かしてテレビ本編キャラの掘り下げはせず、映画本編のストーリーを軸に、「先進技術と人」のテーマを上手く掘り下げられていて良かった

或人のギャグを「AIが人の心を理解する取っ掛かり」にすることは素直に上手いんだけど、テレビ本編でそう扱って欲しかったな…そんな暇なかったんだろうけどさ

或人のギャグ、イズはわからないし、人間だったエスの婚約者もわからないし、今を生きる人間である児嶋もわからないし、どうであれ『これからわかっていきたい』っていうスタンスで決着を付けてくれたおかげで一貫したテーマが完成して良かったね

天津の「これから仲良くなれば良い」っていうスタンスもその一環なんだけど、本編の悪事の発端、エスのホワイダニットすらも天津が原因なのに、良い感じに話をまとめに行くツラの皮の厚さがもはや凄い

ゼロツーの未来演算、元々はイズに使わせる想定だったのかな…とか邪推してしまうよね 印象的な手の所作が目を惹くようなデザインになってるし