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海辺の家のmakirakiraのレビュー・感想・評価

海辺の家(2001年製作の映画)
4.5
ジャケ裏面のあらすじからして、間違いなく泣かせる気満々でしょ~と思いながら借りましたw

癌で死ぬ前提の建築家の父が、離婚して母方に引き取られている息子16歳(アダムランバートかよという見た目でわかりやすくグレている。)を無理矢理家から引きずり出し、父がやり残していた理想の海辺の家を建てるべく、夏休みを共にすごす…

号泣してしまうような悲しすぎる感じではなく、暖かい余韻を残してくれた作品でした。

グレた息子の「無」の苦しみや、父への憎しみが愛に変わってゆく様など、若きヘイデンクリステンセンの演技が素晴らしく、涙を誘いました。
お隣の同級生の子がちょっと際どく、翻弄される姿もキュート!

登場人物も多く、ちょっとコメディな部分もあります。
なぜかワル同級生のジョシュ君が外野ですったもんだしてるんだけど、その件いるかね?!

夕焼けが綺麗すぎる岸壁からの景色をバックに、建築途中の家で、踊る父と母。
刹那の幸せな家族像が見えて泣けてきました。

無茶苦茶しながらも息子と向き合い、愛情を伝える努力をし、命が尽きるまで「家」にこだわったお父さんのその理由は自らの父との関係にもあったのです。
良作です!


作中でお母さんが、ハグする事を愛情表現のキーワードとしていました。途中、皆がハグするシーンを見るたびに幸せな気分になりました。
私も小さい頃、父にも母にもたくさんギュッてしてもらった記憶があります。愛されている、と無条件に感じられます。
自分の家族を持てたら絶対ハグしまくってやるぅ~~(*≧∀≦*)
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