菩薩

緑の山の菩薩のレビュー・感想・評価

緑の山(1990年製作の映画)
3.0
現代を生きるってのは限りある未来を搾り取って行く行為であり、どうせ人類なんてある程度増えすぎてしまったらそのうちせっまい地球の中で勝手に滅亡していく、もしくは本当にガンダムみたいに他の惑星に活路を見出して…結局は滅亡していくかどっちかだと思うけど、一応現代を生きる者としてそのスピードを少しでも緩やかにしていかなきゃいけない。

経済発展とエネルギー消費は切っても切れないもので、化石燃料の莫大な消費による地球温暖化に拍車をかけるだけだから、クリーンで安全なエネルギーである原子力にシフトしていこう!ってやっちゃった結果がチェルノブイリであり福島。未来に対する負の遺産にしかならない放射性廃棄物をどげんかせんといかん、だから君達どうせもう先細る運命なんだから土地捨ててさっさと金貰って新しいとこで生活してね!って言う国側の姿勢と、分かっちゃいるけどおいそれと首を縦には振れませんよ!って言う現地住人の本音と建前がたらたらたらたらと流され続ける。

日本で言うところの例えば六ヶ所村であったり、3.11の後に乱発されたドキュメンタリーの類い、勿論この場合はチェルノブイリを受けての作品なわけだけど。

まぁ結局理想論と現実論の戦いなわけで、平行線を辿るだけで答えなんか出ないが、次の世代への意識がある、こうなったのは年長者が悪い、って自覚があるだけ日本よりマシだろうし何より30年早い。昨今の政府の迷走具合と感染症対策の杜撰さを眺めてると、よくあの時この国は滅亡せずにいられたなと思ってしまう、今の政権よりあの時の民主党政権の方が幾分マシだったのでは…?なんて思ってしまうのは無責任なのだろうが。そんな日本では今日も6基の原発が絶賛営業運転中!凄いよね、本当に凄いと思う。

みんな一回「東海村臨界事故 経過」とかで画像検索してみるといいと思うよ、責任取らないけど。
菩薩

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