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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のガクのレビュー・感想・評価

4.0
三島由紀夫と東大全共闘との討論。三島由紀夫は敵地で学生1000人に対し紳士的かつユーモアと熱意で説得する。右も左の思想も詳しくなく三島由紀夫も読んだことがないし学生運動の背景も分からないまま見たがかなり面白かった。かつて日本について日本人についてこんなにも熱情を持った人達がいたのかと。

今はどうだ?最後に現在の東京が映し出される。いつの間に何も考えず、何も行動せず、同調圧力の中、目に見えないものに怯えた集団になってしまったのだろうか。天皇に捧げていたシステムから、どん底の焼け野原から生まれたハングリーな先人達が作った経済システムまで良かったが、バブル崩壊後ぐらいからか、インターネットが浸透してきたころか、恐らく90年代から今まで経済も企業も若者も本当に元気がなくなったと思う日本。「熱情、敬意、言葉」を失ったのか。
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