不勉強で理解が足りないところもあるが、確かに熱量はものすごい。
初めのユーモアを交えた演説は面白い。そのユーモアのおかげで意外なほど穏やかなムードで場は進んでいく。ただ終盤の天皇制の議論の場面では両者の意見の乖離が広がって熱量以外の部分は共有できてなかった気はする。
実際問題として全共闘側、というより芥の主張に関して理解できるところはあるが三島の指摘の通りあまりにも芸術的すぎるし、それでは運動としての革命は成功し得ないなと。本質的にあまりにも自己的であり本気で成功させようと思ってたのかすら疑問。かと言って三島の運動が結果的に成功したかと言われるとそれも甚だ疑問。彼のような才能を持った人物があの時代に生まれたのは幸か不幸かそれだけを考えてしまう。
