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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のlinenのレビュー・感想・評価

3.0
もうなんか…お手上げです…
三島由紀夫と東大全共闘の討論、全然理解できなかった…
天才作家(東大卒)の三島由紀夫と、東大全共闘のなかで随一の論客と言われる芥が、レベルの高すぎる討論をしていて(もう二人の話が噛み合ってるのか否かさえ分からん)とまで思ったので、もしかしたら聴衆の1000人の東大全共闘の人々でも理解できてるの僅かなんじゃないか…?と一般庶民の希望を託したのですが、途中でヤジが飛んでくるのですが、そのヤジが恐らく二人の討論に沿ったヤジというのだけは分かるので、(あ、きっとここにいる人たちはみんな二人の討論理解してるんだ…)と分かった瞬間、東大という日本最難関の大学に合格した人々と一般庶民の私との頭脳の差を感じ絶望しましたね

それで当時当事者だった人々(全共闘だったり楯の会だったり)がインタビュー受けるんですよね
みんな70過ぎてるのに、見た目が小綺麗でびっくりした。スーツが様になってしっかりしてる。取材してる場所も後ろに本がズラッと並んでる。みんな高学歴で政治に憂いをするような意識高い人々だったから、きっと社会的地位が高いんだろうなぁ…と思った

個人的にものすごく学歴コンプを引き起こす作品でした
自分は頭がいいと思ってる人達は一回これ見てみるといいよ、リトマス試験紙的作品(ただ70代の当人達の言葉は分かりやすいので、当時そういう喋り方が流行りだったのか、世間に対して尖ってたのが丸くなった故のか、よく分かりませんが…)

ちなみに討論自体は、私はつかみ合いの喧嘩寸前くらいを期待してたんですけど、至って平和なディベートです。東大生は当初暴力的行為も辞さない感じもあったんだろうけど、三島由紀夫が思ったよりユニークで柔和な人だったので、東大生も目算が狂ったんだと思う、終始雰囲気は和やかでした。政治の話しないで延々抽象的で概念的な話してる。
三島由紀夫、言ってること殆どよく分かんなかったけど、東大生を受け止めようというのは感じられて、きっといい人だったんだろうなぁと感じた
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