よくある過去と現在の出来事を交互に見せる手法の映画だった。
過去は基本的に原作の耳をすませばを元にしているようだったが、今作とのつながりを持たせるために若干改変してる部分もあった。原作も知っていることから最初のうちは改変部分で気になる点もあったが、全体を通して見ると違和感がないため原作を知らない人には特に受け入れやすい作品になってると思う。
現在の場面では、時代背景もあいまって厳しい社会で揉まれる雫と、順調そうに見えて心の中では葛藤している聖司の姿があり、原作を知ってる人たちからすると子供の頃とは違い現実を突きつけられている2人の姿に心を痛める部分もあると感じた。
簡潔に言うと
理想と現実を過去と現在で表している
と言う感じだった。
評価として割と高めな理由としては
上記の表現方法が良かったこともあるが、
挿入歌(翼をください)が場面ごとの雰囲気に合わせて流れ、感動するシーンが多かったこともあげられる。
ジブリ作品は、見た後に考えさせられる作品が多く、振り返ることで気づきを得ることが多い。今作は、原作の耳をすませばの答え合わせをしているような場面も多く、その点も意識しながら観れる楽しさもあったのでちょっと高めな3.7とした。
