ほどぼち

耳をすませばのほどぼちのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.8
・副題がWhisper of the heart(心のささやき)。この副題に、心奪われた。
・心の音がしなくなった雫と聖司。夢を追いかけても、追いかけても、結果は出ない。理想は高く、追いつかない現実。大好きだったことなのに、それがどんどん自分を苦しめる様子は、他人事には思えなかった。
・そんな雫と聖司を救うのは「心の声を聴くこと」だった。心の声に耳をすますこと。雫は、心の声にしたがい、ローマへと旅立つ。心の声は、雑音だらけの日常では聴こえない。雫にとっては、日常から離れ、大好きな聖司のいるローマに旅立つことが、心の声を聴くために、必要な行為だったのだ。
・一方、聖司も、理想が高く、なかなかそこに追いつけない自分に苦しんでいた。
・そんな二人が、心の声を聴くきっかけとなったのが、「楽しい瞬間」だった。二人で「翼をください」を歌った時、二人の中で、久々に「心の音」がしたのである。
・私達は、ともすれば、心をないがしろにしがち。人の話を聴くことばかり頑張りすぎて、自分の心の声をおざなりにしていないだろうか?もっとしっかり、心の声を聞かなきゃなぁと思った。
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