あーな

さんかく窓の外側は夜のあーなのレビュー・感想・評価

さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)
-
私が原作ファンじゃなかったら、張った押してるな、という感想(笑)

スタッフや役者の方々が、原作をリスペクトしているのが伝わるつくりだったので、震える拳をおさえていられる。


映画として話がまとまってないというか。「え今なんのために何をしてるの」展開だし、「そもそも途中目的変わってないか!?」と叫びたくなるし、そんでもって最後はなんの解決にもなってないという(救われた人はいるけど、それはそもそも主目的ではないし)。

万華鏡持って、はーよかったじゃないだろ!!


原作は、亡者・幽霊がぞわっとするおぞましい描写が素晴らしいので、どう映像で表現されるか期待していたんだけど、なんだあれ!?w
怖いけど、怖くないというか、チープ。明らかに黒いもや放出してるし、顔白いし、明らかにお化けで、三角くん、人間と区別つくでしょ!? 昨年のホラーエンタメとしてばか笑いした『事故物件 怖い間取り』を彷彿とさせる幽霊描写。残念すぎる。

あと、除霊シーンもちょっと残念で、冷川さんが三角くんの肩を抱いて胸に手を当てたと思ったら、暗闇のなかで三角の結界が現れ、ぽろろろーんみたいな謎の音楽が流れて、そしてふわっと幽霊が霧散していくという……ってなんだあれ!?w
中にはいる、とかキーワードは言ってたんだけど、もっと中にはいったリアクション大事だと思ったんだけどなー。原作のある種キモでもあるし。

あとあと、最初の焼肉屋のシーンは、初邂逅からどれだけ期間経っているかわからないんだけど、信用も信頼もまだ無さそうな二人の空気感が漂ってたなかで、あんな誓約書に三角くんはサインしません(モンペ)。解釈ちがいです(笑)

あとあとあと先生よ!!! あれ、誰ーーーーーーーww 
先生が全然怖くなくて、さみしくて泣いちゃった( ;∀;)
(もしかしたら、あれは本物の先生ではなく、裏に潜んでいるホンモノの先生がいる、、まで妄想した)


すごく丁寧につくろうとしてくれたのは伝わったので、『まほろ駅前多田便利軒』のように二人の関係性をじっくりドラマシリーズで描いてくれたほうが良かったなぁ、なんて呟いてみたり。

キャストの皆様よかったので、何卒。
あーな

あーな