特売小説

サヴェージ・ウーマン 美しき制裁の特売小説のレビュー・感想・評価

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むしろ電動こけしと呼ばねば失礼なくらい立派な形とサイズをしたそれの、電池交換シークエンスを考え付いた人間もうそれだけで一生飯が食えて欲しい、いずれ脚本なのか監督なのか、今後自作に必ず同様の場面をぶっ込みトレードマークとして欲しい。

居場所のない街の夜の闇を往くが如くの彼女の状況そのまんまな演出、先に原題を含まされてりゃあ納得のものですけど邦題の印象で観始めたならなんだこりゃとなり兼ねない、レンタルビデオの時代なら貸したもん勝ちだけどもいつでもそっ閉じ可能な配信時代にそれは果たして有効なのかしら。

いやでもなんちゃらかんちゃら20XXとかシンなんとかとか地獄の毒々悪魔の恐怖の血を吸う人肉ブッチャーチアリーダーvs忍者シャーク軍団とか、そういう文化は続いてこそだしむしろ有りだな有り寄りの有り。

とまれ。

過干渉な母との関係から日々の困窮から、日常且つ現実と地続きに感じられるエピソードが丁寧に語られる分、最後がやはり、いよいよ化粧をするという演出が挿まれてもしかし唐突な物語的飛躍に見えてしまったかしらね、と。

嫌いじゃないよ、嫌いじゃないけどえ、そっち、てなりましたよね。
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