ゆきゆき

マリグナント 狂暴な悪夢のゆきゆきのレビュー・感想・評価

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)
4.2
さすがのジェームズ・ワン監督ですね。きっちり面白い。

根幹のアイデアそのものは以前にもあるものだけど、見せ方に「そうきたか」と驚いた。実はミステリーとしても秀逸で、序盤から伏線が張られていてミスリードにも見事に騙された。また最初はR18+指定なのに言うほどグロくないな、と思ってたら後半怒涛の展開。アクション映画も経験した監督なので、スタイリッシュで見応えのある血みどろシーンが展開される。

根底のテーマにあるのは男性の暴力の犠牲となる女性像。象徴的なのはマディソンとガブリエルの出自、そして2人の関係。この辺り原案・脚本が女性ならではの物語でしょう。

あらゆる要素が高水準で、なによりすこぶる怖い。監督にはこれからもホラー映画を撮り続けてほしいですね(アクアマンも楽しみだけど)。
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