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The Grizzlies(原題)
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『The Grizzlies(原題)』に投稿された感想・評価

Shige

Shigeの感想・評価

3.5
カナダの原住民における社会問題を背景に、子供達がラクロスに生きる希望を見出していく感動の実話、です。
この映画で一番気に入ったところから書く。それは、カナダのセントアンドリューというカトリックの高校で教える機会を待っている、大学を卒業したばかりの歴史の先生、ラス・シェパード(Ben Schnetzer)が新任先(腰掛状態)の高校、ヌナブト準州にあるでカグラタック(日本語の地図でここが表示されているのが見つからないので、私が勝手に音を聞いてカタカナにしたhttps://www.youtube.com/watch?v=NNma8AFIGLU)で、カナダのファーストネイションが起源だというラクロスを教える。ここは 先住民イヌイット族の多い地域で、ラスが飛行機の中で驚いたように、木が一本も見当たらない。子供たちは酒の瓶を抱えって、屯していて、近所の家では怒鳴り声が聞こえている。このカルチャーショックの中、そこでの、学校側の折り合い、カグラタックの住民の反発や白人に対する不信感。それに、レジデンシャルスクール(カトリックに一方的に同化させるための強制寄宿舎)でサバイバルした先住民であるイヌイットイ族の過去の虐待の記憶。ましてや、倦怠、怠惰や生活苦のなかで自分を見失っている高校生。新任ラスはイヌイットイ族の高校生にラクロスを通して、徐々に理解を示していく。

それも、生徒、マランダの意見を聞いたり、登校しないザックの祖父母の賛同も得て、セントアンドリューを断り、カグラタック高校で根を下ろす。(現在は弁護士になっているが、ここで七年間教鞭をとったらしい) ラスは大学でラクロスの選手だったので彼の指導は大学で鍛えられた練習、特訓、根性、論理、愛で生徒たちに体当たりした。そして、目をつむり、そこで目が見えなくても感じることの自然との融合である感性をスポーツの中に入れた。これは、獣を捉えることの出来るイヌイット族の感性とマッチしている教えで、素晴らしいと思った。ここで、初めて、融合、宥和という概念が出てくる。先住民のスポーツだったとは言え、西洋化してしまったスポーツ、ラクロスの中に、どうイヌイット族の野性的な感性を入れるかの指導はあっぱれだ、ラス。
しかしここで、次のポイントとなるのはトロントに行って、明らかに、実力の差を見せつけられて、一点も取れない、負け試合の中、ラスはこの試合が最後だから楽しめと生徒に。この機会を与えられただけでも素晴らしいから、どうせ負けるんだから楽しくやれという意味だと思う。わあ、これが、独断と偏見で批判されるのを承知でいうが、カナダ、米国のマインドなんだ?!しかし、イヌイット族のカグラタック高校の生徒は苦しみの中に、負け戦の中に、切羽詰まって困難に立ち向かった時、この状態を乗り越えることができた。虐待の中で育った、レジデンシャルスクール在学中(映画の最初に尼と子供たちが写っている写真など)の痛み、PTSDを抱え込んだ父親を持ったカイル(Booboo Stewart )のリーダーシップのもとで。チーム、グズルリーはコーチのラスの指導に逆らっても、反逆心のあるイヌイット族のパワーを見せつける。ここが一番感動するシーンで好きだった。

この根性が高校生の自殺防止(2004年、ヌナブト準州の自殺率は北アメリカでトップだと字幕に出る)結び付いたかは映画で統計を見せているわけでないから、視聴者の想像にまかせる。ただ、個人的はタバコ、麻薬、酒(数学の先生のマイク・ジョンストン(Will Sasso)曰く、問題を抱えると酒を飲む)不登校、子供の虐待、男女間の暴力の中で育った高校生の人生に全く変化がないわけはない。最後の字幕にそれぞれの進路が出ているから納得いく。その中で、伝統である家族の結びつきは失わなかったような気がする。

このラクロスの精神が、イヌイット族の文化とカナディアンの現代文化とが一方的な圧力ではなく融合できた。カトリック教会の押し付けレジデンシャルスクールという一方的な方法でなく、スポーツを通して2文化の融合を果たしたという一例だと思う。問題解決法の一つだ。




カナダのインディペンデント フィルムで、幅広い人気を掴む映画にはならないが、先に説明したような大切なメッセージか含まれていると思う。
あくまでも私見。