ヨシダ

ミナリのヨシダのネタバレレビュー・内容・結末

ミナリ(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写で鑑賞。
A24×PLAN B作品ということで期待していました。

が、

正直ピンとこなかった。
海外で受賞しまくってて全米が泣いた!みたいな触れ込みですが本当に?という感じ。

アメリカの片田舎の風景は美しいですし、音楽も良い。アジア系移民が懸命に生きる物語です。
以上、という感じでそれ以上特に感慨もなく。どこに焦点を当てたらいいのか分からない…というのが正直なところです。

心臓の悪い幼児がいるけど、何かアクシデントがあるわけでもなく、最後には原因不明だけど治るし、ガラは悪いが憎めない祖母を迎えて納屋を燃やされちゃうけど、最後には家族としてまた暮らしていくし、状況は悪くなるようで、ならない。特にエピックがあるわけでもなく、なんとなく、なんとかなって終わる。誰かがミラクルを起こすとか、誰かに助けてもらうとか、そういうこともなく、全部がなんとなく。

物語のアクセントとして、奇行の目立つ変なジーザス爺さん登場するけど、父さんが良いようにこき使ってるだけで、特になにかあるわけでもない。農地の前の持ち主が自殺したとか、変な噂が流れても誰も死なない。白人コミュニティの教会に礼拝しにいってもあからさまな人種差別を受けることもない。

目を覆いたくなるほど悲惨なことがあるわけでもないし、すごく幸福なことがあるわけでもない。
そこが現実っぽさなのかもしれないけれど、ジーザス爺さんの悪魔払いとかダウジング水脈探しとかファンタジー要素もあって、中途半端に美化された話みたく思えてしまう。

私がアメリカ在住でも移民でもないから、感じるところがないのだろうか。

絶賛されているのが何なのか、分からないまま見終わりました。
ヨシダ

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