ヴぇる

ミナリのヴぇるのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.6
2021のオスカー作品賞の対抗馬としては申し分ない出来であったと言える。
恐らく国際映画賞で出ていたらオスカーは確実である作品でありアカデミー好みの他国の慣習や思想を扱っているため作品賞でのまさかは有り得るかもしれない。

物語自体に大きなインパクトや抑揚はないが、スっと浸れることは出来るし何故か飽きることなく見続けることが可能だ。
何故かと考えた結果主演陣の力だと思う。
家族全ての出演者の力が凄まじく全員に感情移入することは容易であり、気持ちが持っていかれることはしばしばだった。

ただ、人と年代を選ぶ作品なのも確かだと思う。実際物語は映画的なハプニングは少なく見どころはどこか?と問われれば難しい。そこがどう評価に繋がるかだが、韓国映画のエモーショナルな雰囲気は何度か体験しているので、ただ私は気に入った。

総評としては、流れるようなストーリーに乗せて力強い俳優陣の演技が質を高めてくれた作品であり、オスカーをいくつか獲得しても不思議ではないと感じた。
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