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ミナリのchaooonのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.8
80年代アメリカ・アーカンソー州を舞台に、韓国から夢を抱いて渡米した韓国系移民の家族の苦悩を描く物語🌿

TWDのみんな大好きグレンこと、スティーヴン・ユアン主演作✨
しかもアカデミー作品賞ほか6部門でノミネートの注目作ということで、劇場鑑賞♬

雄大な自然をバックに笑顔で颯爽と立つグレン(もはやグレンにしか見えないww)を、大スクリーンで観たら、なんかそれだけで感無量😇🌿

と、ちょっと出だしは違う感情が込み上げてしまったけど、全体的に柔らかい光が包むようなライティングが自然の風景と溶け合って、静かに展開される家族の物語を、ゆったりと眺めた優しい時間だった✨

印象は優しいけど、家族が直面する問題は優しくなくて、割とずっと辛い現実の連続💦
特に農業を夢見る夫と、家族や堅実さに重きを置く妻の対立は最初からバチバチ⚡️

この夫、うちの旦那と言動が所々似ていて、他人事とは思えず😇
「子供には父親が努力して成功する背中を見せるのが、父親としての一番の役割だ」ってよく言ってるのよ、うちの旦那も。
なので、奥さんの気持ちが分かり過ぎて、奥さん寄りの目線で観ちゃいそうになったけど、この夫婦はどっちもどっちというか…
映画の見せ方が上手いのか、どっちの言い分も分かって辛い🥺って心境になったから、不思議。
客観的に観れて、自分の中でも妻としてどうあるべきか、色々気付きがあったかな✨

そもそも、この家族には信頼する力が欠けていたように感じた。
夫の夢や成功を信じない妻。
アメリカ人やアメリカ人のやり方に頼らない夫。
アメリカで生まれ育った息子は、韓国から来た祖母を不信がる。

相手を信じず、一歩引いたところからは何も生まれはしない。
全てがどん底で、真っさらになってしまったようにも感じるラストなのに、ただそこに信じる心があった気がした。
それによって何かが芽吹くように感じて、あたたかいもので満たされていたなぁ🌱✨✨

夫婦のシンドイ描写がありつつも、そんな中で気持ちを緩ませてくれたのは、おばあちゃんの存在👵🏻✨
緩く、笑いをこの家族にも観てる側にも運んでくれたおばあちゃん🤣💕
色々とインパクトあるセリフや場面もありつつ🍵www
おばあちゃんと孫息子の関係、2人が織りなす優しい物語は、もう涙なしでは観れなかったよぉおお😭

ストーリーのピークは全ておばあちゃんだった😌✨
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