anguish

ミナリのanguishのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
3.2
○1980年代、韓国人の移民ジェイコブ・イ(スティーヴン・ユァン)は農業で成功を夢見て現実ではなくその先の未来を見つめていた、妻のモニカと長女のアンと心臓に疾患を抱えた長男のデビッドを引き連れてアーカンソー州の田舎町へと移住した。みすぼらしいトレーラーハウスを見て絶句するモニカを余所にジェイコブはやる気に満ち溢れていた。

不幸の連鎖と、夫婦の温度差。穏やかな作風とは裏腹に訪れた小さな幸運も少しづつ出来ていく亀裂が家族の絆も思いもバラバラにしていく。見ていて痛々しい、ラストシークエンスのモニカの決断を時間的にも面倒臭いので誤魔化した様に見えました。

最期も言いたい事は分かるけど腑に落ちない決して喜びに満ちない、モニカの思いを踏みにじって更なる苦労だけの未来に見てよかったなぁとは思わない脚本でした。

20220114-22(024)
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