まいこ

ミナリのまいこのレビュー・感想・評価

ミナリ(2020年製作の映画)
2.5
韓国系の移民二世で、アメリカの田舎町で育ったチョン監督が、自らの体験をもとに、アーカンソー州に移住した韓国系の一家とその祖母の喜怒哀楽を描いたホームドラマ。ミナリ(セリ)にはたくましく地に根を張り、2度目の旬が最もおいしいことから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。

韓国系2世のリー・アイザック・チョン監督の半自伝的映画だという。デビッドは、チョン監督の子供時代の投影である。韓国系が農園を開拓したことはあまり知られていないが、彼の家族は実際にアーカンソー州に移住し、父が農園を始めた。

人生山あり谷あり。上手くいったと思ったら途端にダメになる。最後に残るのは家族の絆(?)。アメリカン・ドリームを夢みる平凡な生活の連続を見守ることになるので刺激的な描写は無いものの、長期的な苦難を浴びたい・追体験したい人におすすめ。水に慣れる、風土に合わせるって超大事。
移民を題材にした作品が注目を集めたのも時代の変化か。米国文化としては画期的な作品なのだろう。
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