若干、オリエンタリズム的に美化された日本でロケ地がセルビア・モンテネグロなのでどうしても熊本県には見えないところもあるが、日本の実力派俳優陣で固めていて、英語も日本語も全く不自然なく素晴らしい。
沖縄戦や硫黄島でトラウマを負ったユージンが、戦争から何も進歩してない日本で、水俣という戦場で、再び戦争と同じ構造（全体組織の利益のために弱い個人が虐げられる構造）に直面し、そのトラウマと向き合って闘う話だと思った。
坂本龍一の劇伴も素晴らしいが、ラストエンペラーの‘‘Open the door’’という曲とほぼ同じ曲があったけど、教授に何か狙いがあったのか、使い回しなのかは不明。
