1971年、ニューヨーク。
カメラマンのユージーン・スミスは第二次世界大戦の戦争カメラマンとして高い評価を受けていた。
しかし酒浸りの毎日で妻や子供にも見放されていた。
日本語通訳のアイリーンとの出会いが彼のその後を大きく変えることに。
前情報を全く入れずに鑑賞。
「水俣病」というと歴史の授業で習った以来だった。
日本ではなく外国映画として観ることになった。
時々挟まれる当時の人達の映像は胸がグッと苦しくなる様な思いになる。
私の中で風化されそうになっていた。
アンドリュー・レヴィタス監督が見て感じた「水俣病」という大きな問題を過剰な演出などなく真摯に忠実に描かれていたのではないかと思う。
今もまだ苦しむ人達がいる。
まだ戦いは終わっていないという。
それを外国人である監督が思い出させてくれた。
ユージーンが撮った写真をライフのボブが見ているシーン、胸がグッと掴まれる様に感じた。
実はジョニー・デップがプロデューサー・主演をしている事を知らずに観ていた。
似てるなと思ってすぐ調べたら本人だった。
オーラを消してユージーンになりきったジョニー・デップ素晴らしかった。
アンドリュー・レヴィタス監督作品