このレビューはネタバレを含みます
事実と異なる場面もあるが、エンタメとしての楽しさを重視することは悪いことではない。
この映画が水俣病という公害を知るきっかけになれば良いと思う。
撮る方も魂を削っているというのは印象的だった。ユージンはかなりストイックな性格だが、その人の人生を切り取るのだから、本来はそのくらいの覚悟が必要なのかもしれない。
最近はスマホで誰でも写真が撮れる時代。撮る側の責任というのも意識しなければならないと、改めて感じた。
チッソが巨悪のように描かれており、知らない人はフィクションでしょと思うかもしれないが、間違いではない。それは他の文献を読めば分かる。実際にはチッソの対応だけではなく政府や行政の問題でもあるが。
このレビューを書く少し前に、環境省によるマイク強制オフ問題が起きた。
何も変わらないんだなと思った。