くう

唐人街探偵 東京 MISSIONのくうのレビュー・感想・評価

唐人街探偵 東京 MISSION(2020年製作の映画)
3.6
カラフル・ポップ&不思議な唐ボリウッド。

私は何を見させられているのだろう……と呆然と見始めつつ笑ってしまう(笑)

アジアンの中の妻ぶっきーとまさみちゃん、綺麗。他、ここにこの人が!の豪華キャストにビックリ。

シリーズものとは知らずに見た。

あんな歴史が語られるとはね……の意外さも含めて、満足度が高い。

他のユーザーの感想・評価

三日月

三日月の感想・評価

4.0
観賞記録。TOHOシネマズ新宿。
間違った日本の風景を楽しめる新たな作品。
街の景色が気になりストーリーが入ってこない(笑)。
コメディあり、アクションあり、一応探偵物なのでミステリー的な決着もついているのでかなり楽しい。
シリーズ物なので全部見たい。
中国人探偵二人組が、日本でヤクザの依頼された案件の解決に奔走するお話。
シリーズ3作目のようだけど、(前2作は未視聴)冒頭にこれまでのおさらいが簡単にあったので、すっと映画に入っていけた。

「外国映画なので、またトンデモ日本なんだろうなぁ」と思っていたものの、実際は日本ロケ、日本人俳優多数で、邦画と言ったら言い過ぎだけど、だいぶ日本のことを分かって作っているなと。(もちろん明らかに違和感あるシーンもあったけど。)

探偵ものとしては、ミステリー要素に不満は残るけど、笑えるシーンも多くて満足。結構シリアスか描写もあり、思っていたより面白かった。
ま

まの感想・評価

4.8
ちょっと……!面白すぎてもうお手上げって感じなんですけど……!めちゃくちゃ面白くないすか!?初っ端からクソ派手で大がかりなアクションどーーーーんと見せられて笑いが止まらなくなったわ。しかもあのアクション、ストーリーといまいち関係なかったよね??それでもあれを見せたいっていうの、ララランドの冒頭と同じバイブスじゃねえか!最高かよ!

中国映画ですけど主演以外ほぼ日本人俳優で、こちらとしてはお馴染みのメンツがワイワイやってて普通に安心感がすごい。しかも日本人のキャスティングがすべて完璧。長澤まさみ、コンフィデンスマンJPより良いよ。超良い。妻夫木聡の「Welcome to TOKYO!」からの3代目JSBはズルすぎる!今後海外の大作映画でTOKYO舞台にする時は毎回これやってくれないと満足できない体になってしまうやないか。これで中国で春節映画として大ヒットしたのおもろすぎるな。愉快〜。いや、まじで春節に見たくなるよな〜。これ見て年越したいもん。

てかほんとにあの渋谷のセットを中国マネーで作ってくれたのありがてえ〜。『今際の国のアリス』(見てないけど)で、「実はあの渋谷はセットなんです!」って話題が出るたびに「それは唐人街探偵3で作ったやつなんですぅ〜!」ってでかい声で言いそうになる。あれまじですごいよね。知っていても全くセット/CGって分からなかったわ。だってイモトのWi-FiとかNetflixとかヤクルトの広告まで忠実に再現してんだもん。

そして、エンドロールまで楽しませてくるよね〜。いや、あの謎のこんにちはTOKYOダンスもおもろいんだけど、個人的にはスタッフ多すぎてエンドクレジットが2列になって流れてきたのが最高だった。そんなの初めて見たが?規模デカすぎやろ。で、最終的に今年の春晩で王一博が大量の牛ロボットと踊ってた曲流れてきてブチ上がりよ!我恭喜你发财〜♪が頭から離れん。これアンディ・ラウの歌なんね。愉快だな〜〜〜〜春節だね〜〜〜〜。この映画見て超めでたい気持ちなのであと一週間くらいはお休みしたくなっちゃったよ。
面白かった!
ザッツ・デタラメ・エンターテインメント!

まず脚本もいい!
これ、「めちゃくちゃなのがいい」って意味合いなので、その辺は誤解なく、ご理解いただけますようお願いしたい。
なんか、70〜80年代の香港映画のノリのまま、豪華に作ったって感じ。
懐かしい、デタラメの香りを堪能しました。
間違っても、真面目な映画じゃない!

キャラがいい!
主人公はシャーロック・ホームズばり〜カンバーバッチとダウニーJr版を足したような推理力に、ジャニーズ的甘いマスク。
それでいて、推理小説マニア。

妻夫木聡が、日本と中国のハーフで、主人公とタメはる天才探偵にして、日本屈指の財閥の息子。
自家用ジェットどころか、推理のためには何億もポンと金を出すあたり、『俺の空 刑事編』みたいw

撮影場所がいい!
日本が舞台なので、日本人が見るとおかしなところはたくさんあります。
羽田空港国際線の建物が名古屋国際会議場で、地下に降りて乗るのが埼玉交通鉄道。
裁判が1回だけで即日判決とか。

ただ、本作は日本中国の共同製作で、短い撮影期間で最大限の効果が出るロケ地をセレクトし、物語が面白くなるための「デフォルメされたなんちゃって日本」を上手く作り出していたように思えました。
ところどころに中国マネーを見せつける、セットスケールのデカさにも驚かされたり。

シリーズ三作目なので、途中に突然登場する人物にわからない連中が多いのはご愛嬌。
最低限の設定は冒頭に、前二作を短縮したあらすじがつけてあって分かる、新鮮設計。

加えて、字幕版と吹替版がありますが、吹替版推奨。
主人公を神谷浩史が演じていて、ずっと絶望先生が推理しているようにしか聞こえません。
ANTiS

ANTiSの感想・評価

3.7
楽しいエンタメ映画だった
冒頭の空港のワンショットアクションシーンが圧巻
都内の撮影が難しそうなところで、やりたい放題な撮影をしているのがすごい。
邦画では観流ことはないだろうな、って東京の映像が楽しめるので、観て本当によかった

脚本の甘さや、日本人ぽくない日本人の演技、中国人向けの笑い、唐突で意味不明なキャラクターの登場(コレはbilibilでも中国人たちは突っ込んでた)とかはなんとも言えないけど
それを踏まえても エンタメ映画としては結構楽しめた

続編はあれば観に行く
むしろ、1,2を観たいけど日本では観れないんのが残念
みきお

みきおの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

気持ち良いくらいエンタメに振り切った作品。予算の使い方もさすが中国と言わんばかりの大盤振る舞いで、そのダイナミックさに圧倒され過ぎて、呆然とするレベル。
豪華キャスト目白押しで、特に妻夫木聡の中国語が流暢で素晴らしかった。けど、やはりどの日本人キャストも演技が大げさというか、日本なら1流とされる俳優のB級演技がしんどかった。まあ、本国では子供からお年寄りまで幅広い層に支持されている作品なので、ある程度分かり易い演技が求められるのは理解できる。
とは言え、映画に関わる全ての要素がエンタメに忠実なので、頭空っぽにして見る系の映画としてはある種の完成形だと思う。舞台となる日本の描き方とか、真相究明までの道のりとか、そういった細かいことは気にせず、ポップコーン片手にゲラゲラ笑いながら見てほしい作品でした。
maro

maroの感想・評価

3.5
2021年日本公開映画で面白かった順位:84/137
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

中国パワー恐るべしな映画。
これ、本国じゃものすごくヒットしているらしく。
公開初日で164億円、公開4日間で490億円の興行収入を稼ぎ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の持つ全世界オープニング興行収入1位の記録を抜いてるのよ。
『鬼滅の刃』が半年以上かけて400億円超えたのがかわいく思える(笑)

この映画、シリーズとしては3作品目だけど、過去2作については日本劇場未公開。
かつ、DVDや配信でもなかったから、今のところ観る術がないっぽい。

なのに、この『3』だけが日本で緊急公開されたのは、やはり日本人のキャストが多いからだろうな。
妻夫木聡、長澤まさみ、三浦友和、浅野忠信、染谷将太、鈴木保奈美とベテラン勢が顔をそろえる中、よく見ると、橋本マナミ、長井短、六平直政、酒向芳、奥田瑛二なども出てたりする。

内容としては、ノリと勢いで突っ走ったエンタメ性の高い作品で、とにかくハチャメチャにワチャワチャするザ・中国映画という感じ。

ヤクザの組長の冤罪証明という探偵モノがベースではあるけれど、コメディ調な雰囲気の中に、アクション、コスプレ、大乱闘、となんでもアリな内容。
渋谷(は足利にあるセットだけど)、新宿、秋葉原と、東京を舞台に大暴れしていく流れは、邦画じゃお目にかかれない勢いがあった。
エキストラの数も尋常じゃないほど多くて、まさに札束の暴力っていうぐらい金をかけまくってる感じが、ある意味清々しくて僕は好きだった(笑)

でも、海外から見た日本の印象ってやっぱりそうなんだなって思うんだけど、結局は、ヤクザ、忍者、コスプレっていうね。
特に、秋葉原でのコスプレシーンは笑うよ。
まさか、そのキャラを出してくるとはね。
監督(1978年生まれ)のド世代だなっていうキャラ(笑)

あと、これは海外の映画全般に言えることではあるけど、よく言えばスピーディー、悪く言えば都合がいいっていう展開。
今回メインで活動するタン・レンとチン・フォン、野田、ジャックは国籍と話す言語がバラバラだけど、自動翻訳機のおかげで、みんな発する言語が違っても意思疎通ができる便利さ(笑)

何の苦労もなく、杏奈を誘拐した犯人とアジトが秒でわかる捜査能力の高さ。

3億円必要になったとき、そこで初めて野田が御曹司っていう設定がわかって、即用意できるという手際のよさ。

他にも「なんでそれができるの?」、「なんでそこにいるの?」という唐突さが多くて、テンポよく進むけど、頭には?マークがいっぱいみたいなことはよくあった。
その分、邦画ってシーンとシーンのつながりが丁寧だよねってことに気づかされたりしたけど。

なので、この映画、いろいろすっ飛ばしてるから、あのワチャワチャしたノリと勢いを楽しみたいならいいけど、“探偵モノ”ってところに引っ張られると、その荒さがやや気になるかも。
中国人探偵の主人公が、殺人容疑をかけられた日本のヤクザの組長から真犯人を探すよう依頼を受け、日本の探偵と共に真犯人を探す探偵物語。日本映画とは異なり、初めからアジア地域での公開を前提に制作されているためか、外国人が日本に来た時に訪れる有名な観光地ばかりが撮影の舞台となっているところは興味深い。探偵コンビのテンポの良い会話と仕草、頭脳明晰な推理は見もの。渋谷のスクランブル交差点で横断する歩行者の数を瞬時に数える所はなどはAI並みの演算力で驚くばかり。ラストでスクリーン一杯に映し出される隅田川花火はとても美しく、中国映画ながら最後まで楽しめる作品だ。
よう

ようの感想・評価

3.5
コメディ、サスペンス、アクション、ドラマなんでもありのやりたい放題で遊園地みたいなバラエティーエンターテイメント映画でした🎥個人的にはとっちらかっていて少し食傷気味だったけど、好きな人はすごい好きだと思います!日本を代表する俳優の妻夫木聡と長澤まさみも重要なメインキャラを熱演しているのも見逃せません👍
シリーズを知らなくてもサクッと世界観の説明をしてくれて、賑やかさを最高に楽しめる映画でした。
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それにし
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