【長すぎた期間】
17年の時を経て妻、娘が米国入りを果たし家族が一つになったかと思われるアンゴラ移民。しかし、17年の時は長すぎた。文化の違いのすり合わせを行う必要があり、その壁は愛に亀裂を入れてしまう。

アメリカ移民の小さな擦り傷を丁寧に描いているが、想定内な内容で肩透かし。

おーめちゃ良かった。アンゴラから父だけ先に渡米し、17年後母と娘がアメリカで父に再会してから夫婦と親子の溝を埋めていく話。新しい生活に慣れていく様子がそれぞれ3人の視点から各章で丁重に描かれていき、それぞれの複雑な苦悩がどんどん見えて来る。戦争で母国が変わり果てたからかすでにアメリカが母国になったようなお父さんや新しい環境にも上手く順応している娘と違い、お母さんが一番アンゴラにいた時と変わらないと思っていたけど、前はあんなじゃなかったというのを知ってからお母さんが心配。

MUBIで鑑賞。「怪物」をはじめ最近また流行ってる視点人物が変わる映画。そうする必要はなかったような気もするが。
父母のダンスシーンがよかった。信仰はなかなか厄介。娘もダンス上手いんだから本番ではもう少しかっこいい振り付けあったのでは。