映画の規模感がちょうどいい。理想的。心地良い。
今泉力哉監督にはずっとこのラインを貫いて欲しいと切に願う。現実離れした大作なんか絶対に撮らないで下さい。
とにかく桃李のオタ目がヤバくてカッコ良過ぎた。菅田将暉のANNで桃李のヤバさを知って以来、どんなに桃李がカッコイイ役を演じていてもまともに見られなくなってしまったので、この配役はドンピシャだと思う。ヤバい桃李全開が見られて大満足。あの帽子の被り方とか、神か。
一番好きなシーンは、桃李が松浦亜弥に握手するまでの、一瞬だが『時が永遠に感じる現象』の描き方。素晴らしかった。本当にあんな風に全ての音が消え、世界がスローモーションになり、目の前が光輝くものな〜。
どんな（変な）趣味だろうと、好きなことを全力で誰にも迷惑をかけずひたむきに追いかける姿は美しく素晴らしい。仲間がいて羨ましい。
中盤以降、仲野太賀が全てをかっさらって行くのだが、仲野太賀の恐るべし破壊力。2021年は仲野太賀の年になること間違いなし。
いつかの自分が置いてきた情熱のことを思い出しながら余韻に浸れる、哀しくも愛しい物語。
