どらどら

おらおらでひとりいぐものどらどらのレビュー・感想・評価

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)
4.3
-おらが一番輝いていたのはいつだ?

寂しさを寂しさのまま昇華した快作
あらゆる生は、「今ここにいる」という一点において、肯定されるのだ
歳も周りも関係ない

地球46億年の中のおら
見えない世界が、おらの周りを見守っていてくれる
今が、過去に未来に存在しているから

“おらおらでひとりいぐも”

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東京国際映画祭にて
沖田監督、青木崇高さん、宮藤官九郎さん登壇

“寂しさ”の楽しさ、ばからしさ
だからこそ”寂しさ”が際立つ

訳のわからない人と結婚させられる田舎での寂しさ
一人称をめぐっての躊躇いに集約される都会での寂しさ
その寂しさを埋めてくれた夫

遺された妻はその死に何を見出したのか?
この作品が僕らに与えてくれる温かくてシンプルな”答え”
それだけで、きっと僕らは生きていける
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