ミシンそば

おらおらでひとりいぐものミシンそばのレビュー・感想・評価

おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)
3.4
冗長ではあるが、多分それが狙いなのは明らかだろう。
例の三人が桃子さん自身なのは間違いないだろうが、多分あの中には妄想ではない何かも少しだけ混じっていたとは思わずにはいられない(希望的観測だろうが幽霊はいたとは思うのよ)。
現実と過去、そして妄想を交互に描く作風は、多分人を選ぶし、自分にも(孤独、という重なる点こそあれど)合うとは思えなかった。
ただ、あまりに暗寂しい現実との間に挟まる楽しい妄想は、いい意味でアニメーション染みた滑稽さがある。
30年後くらいに、2010年代に活躍した女性声優主演でアニメ化してほしい(需要あるか知らんが)。