エス

エイブのキッチンストーリーのエスのレビュー・感想・評価

3.7
予告でもう面白いと思った作品。
有難いことに試写会が当たったので!初!

ストレンジャーシングスで惹かれた主演のノアシュナップくん。ほんとにピュアで可愛い……顔が良すぎる……

宗教の概念やルールだったり、人種や文化の違い。
自分は日本に住んでる身なので、普段あまりそれを感じる場面は無かったけど、エイブ(ノアシュナップ)の家では対立が頻繁に起き、食事中も気が休まることはなく、名前の呼び方ですら統一されない。落胆する様子をよそに''家族は選べない''との祖父からのジョーク。12歳にはとてつもなく身が重すぎるよなあと。

そんな彼の心の拠り所である、料理。

劇中に出てくる食べ物すべてが彩り豊かで、めちゃくちゃ美味しそうだった!!! 食材の魅せ方もほんとに上手で……こんなの飯テロ以外の何物でもないじゃないか……
''食事''って自分の中では、生きる為の過程くらいに捉えてたけど意外と奥深い。

そして、チコの不器用だけど何よりも深い愛情。彼との出会いはすごく重要な分岐点だったと思う。

フュージョンと多様性。その家族に欠けていた''それ''をエイブなりに食を通して一生懸命伝える。再び芽生えた絆。
総じて、互いを尊重し合うことの難しさと大切さを身に染みて感じた作品でした。

屋台料理にそんなに興味を持ってなかったんだけど、とにかく無性に食べたくなってしまった……ご時世め……
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