向日葵

エイブのキッチンストーリーの向日葵のレビュー・感想・評価

4.5
公開当時から気になっていたこの作品!
Netflixで観れたのですぐ鑑賞!!

主人公エイブくんに寄り添えば寄り添うほどレビューを書くのに時間がかかる考えさせられるストーリーでした。

現社会にも新しい時代や考えを受け入れず"昔"に拘り続け、無意識に"今"を生きようとする子どもを苦しめる大人がたくさんいます。無意識なその行動は愛ではないということを真っ白なエイブくんを見て、また改めて考えるきっかけになる。



料理好きな主人公エイブくん。
両親、そして祖父母の他宗教による衝突が日常だった、集まる度に口喧嘩。そんな家族をひとつにしようと心を痛めながらも料理を作る。

エイブくんが大人になる上で、母方、父方どちらかの宗教を選ぶということは両親のどちらの「味方」になるかということだった。選択肢を与えられてもどちらも選べないに決まっている。決めれば家族はバラバラになってしまう。そんな葛藤の中に熱中できる心の安らぎとなっていたのが料理という「好き」だった。

小学生なりに一生懸命考えて行動する行動力と家族を思う優しい気持ちには、少し汚れた大人の心を持ち始めた私には胸が締め付けられました。
向日葵

向日葵