泣く子はいねぇがのじーふいのレビュー・感想・評価

人間生きていれば、全てを捨てて逃げ去りたいこともあるだろう。本作は全てを捨てて逃げ去った人の物語である。

主人公のだらしのなさ、ピントのズレた気遣いや、見当違いの期待が悲しくも、共感できる部分がある。

人はそこまで人に親切にできず、かといって冷たくもできずといった人間の曖昧な優しさが現れていた。

ぬるい映画ではないが、絶望的な映画でもない。

なまはげは悪いことをした子供を戒める神の使いだという。この映画での泣く子はどこにいたのか。