- 泣く子はいねぇが!
魂の慟哭
これは、覚悟と選択の物語
大人になる、親になるってなんだろう
歳をとること?
子供が産まれること?
自分で稼ぐこと?
社会規範を守ること?
わからない
でもそうでないことだけは間違いない
「なまはげ」は、吠える。
父になる。
大人になる。
立ち向かう。
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さすがスターサンズ作品。
一部の隙もなく、魂の奥底に響き渡るような作品だった。
何よりこの映画には、どうしようもない切実さがある。
太賀はこういう役やったら右に出るもののないことは知っていたけど、吉岡里帆は完全に新境地。
不安げにパチンコ屋に佇む姿も、必死に踏ん張ろうという強烈な意志も、初めて見る吉岡里帆の表情ばかりだった。彼女に怒りとか覚悟とか色々な思いのデフォルメされていない姿を直接ぶつけられ、この映画の説得力をグッと増している。
個人的には今年の邦画の助演女優賞かも、、
寛一郎、余貴美子、柳葉敏郎、山中崇ら脇を固める役者もすごい。
寛一郎は見るたびに好きになる。
是枝さん企画というのも納得のいく、静かで強烈な映画です。