苦しい作品
たすくは秋田でなまはげを受け継ぐ一人
彼には子どもができ、妻とも幸せな様子
だが、妻ことねは子どもっぽいたすくを
気に食わない様子。
ある日、なまはげをしに行った時
妻には断酒を強いられる。
しかし、断りきれずに酒を飲み、
挙句の果てには全裸になる。。
街からも家族からも見放される彼に
居場所は見つかるのかというお話
【なまはげは家族の絆を確かめ合う大切な行事】
この言葉は冒頭に出てきますが、
しっかり回収してくれます。
ゆるっと進んでいくストーリーの中に
いくつかの棘があり、
それがチクチクと痛いところを刺す。
みんなそんなに正しくはなれないけど、
そんな簡単に許されるものではない。
どんどん繋がりがなくなっていくたすくが
切なくて、苦しくなる。
元通りに戻したくて色々動いてみるけど、
元には戻らない。
いや、最初から崩れていたんじゃないか。
と思えるほどに。。。
たすくは何も努力をしてこなかった。
いや、してきたかもしれないけど、
周りには響かなかった。
そんな男の最後の努力。
しかと見届けてほしい。
ラストは食い入るように観てしまうこの作品。是非観てください。
