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泣く子はいねぇがのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)
2.5
是枝裕和監督が率いる映像制作者集団“分福”の新人・佐藤快磨の監督、脚本による長編デビュー作。
是枝裕和監督が企画で参加し、出資者に福山雅治も名も。
英題:Any Crybabies Around? (2020)

雪の降る秋田県男鹿半島にある港町。
娘が生まれたばかりの若い夫婦、
親の自覚がない夫のたすく(仲野太賀)と、そんな夫に愛想を尽かしている妻ことね(吉岡里帆)の物語。
大晦日の夜、地元の伝統行事「ナマハゲ」の生中継で、お面を付け泥酔した全裸のナマハゲ(たすく)が、全国に放送される。
妻や家族や「ナマハゲ」の関係者(元締めの柳葉敏郎ら)に見捨てられ、地元にいられなくなって逃げるように東京へ出て2年。
親友(寛一郎)からことねが秋田市内の川反(かわばた)で水商売に出ていると聞き、元妻と幼い娘に会いたい気持ちが募り、男鹿に戻ってくる…。

~他の登場人物~
・たすくの母(余貴美子)
・たすくの兄(山中崇)
・ことねの新しい相手(板橋駿谷)

自然に恵まれ民俗芸能がたくさん残っている秋田県。「ナマハゲ」を含めた芸能、風土や人々の生活、そして県民性をどのような物語に組み込み、役者がそれをどのように演じるか楽しみにしていたが、脚本も役者の演技も深みがなく物足りない作品になった…。
特にラスト・シーン、そしてラストシーンへの繋がり(展開)がしっくり来ない(別れた時点でこの夫婦は完全に終わっている)。
佐藤監督の次回作に期待。
秋田県人はババヘラ・アイスが出てきて大喜び?
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