asu

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャングのasuのレビュー・感想・評価

4.5
ファルマくんにマークついてないけどアマプラ見放題だったよ!20231210現在
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すっごい良かった

オーストラリアなせいかイギリス的なゆるい退廃さ(個人的なイメージ)ではなく
噛み付いてくるような強さがあって、
最後まで見ている側が絶望しないという不思議さ。
彼の人生に対して客観的な距離感を保てるように描かれているせいかも?

お話はクソばっかり出てくる壮絶クソクソクソなのですが、
映像がとにかく美しくディティールも作り込まれていて、
ジョージマッケイの主人公を始め、全ての俳優が魅力的に撮影されていたと思う。
ラッセルクロウ良かった。

テーマは日本の映画でも見るようなもので、力強さのある単館系映画が好きな人にはたまらないところがあるけれど、予算が違いすぎでは…
いくらかかってるか知らないけど、映像から見るこの予算感で万人向けではない映画を作るすごさ。
性癖のところの扱いもバランスが悪くならない程度に抑えられてるとことかもよい

社会的に思わせる内容でありながら、作り手の言いたいことを押し付けず、一つの人生を描き切っているところがとても良かった…

分かり合えなさとそれでいて子供という未来を感じさせるつながりがあるのも良かった…

ポスターはかなりイメージ違いかな
ぶっ壊すしかない人格形成の物語


あと関係ないけど幼少期が奈良美智作画すぎる

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他の方の感想など読んで、
なぜ戦争がなくならないのかがわかるというのがほんとそう、
この映画の中のネッドというキャラの中にはなくなる可能性もはらんでいるというところがまた未来への期待になっている
最後の手紙ほんと良い
asu

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