さー

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャングのさーのレビュー・感想・評価

4.0
貧しい家庭で育ったネッドは母親の手によって山賊のハリーに売られてしまう。世間から不当な扱いを受け続けた伝説の反逆者、ネッド・ケリーの知られざる素顔を描く。

差別と権力に立ち向かった史上最もパンクな犯罪者をジョージ・マッケイが怪演。
ブッ壊れた役をさせると、若手なら彼の右に出る者はいないのではないでしょうか。

さて、スタートからなんと壮絶な人生。
全てのはじまりは母親だなぁと思ったのが第一印象。典型的な毒親で、あんなもん子供に見せたらダメでしょと…そしてよりにもよって山賊に売るて…
奉公に出すとか他に道はなかったのかと悲しくなるような幼少時代を過ごしたネッド。
山賊ハリーの共犯として逮捕、刑務所暮らしを経て出所した彼を待っていたのは世間の冷たい反応。
僅か12歳の男の子が辿る道とは到底思えない、ひどい人生です。
己の正義を貫き通すため、イギリスに虐げられたオーストラリアの仲間たちが集まり、「ケリー・ギャング」が結成、満を持して立ち上がります。
不当な扱いを受けたが故の行動。これはなんだか同感しました、私もきっと同じことをすると思う。
ただやり方を間違えてるんだよネッド…。だけどこの乱暴な方法しか知らなかったんだよねネッド…。
お尋ね者かもしれないけど同情してしまいました。

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