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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へのlalalalabombaのレビュー・感想・評価

4.5
日本人監督による日本のテレビ局が制作した元ウルグアイ大統領ムヒカのドキュメンタリー。

ゲリラ隊のリーダー格だったムヒカは軍事政権により12年の投獄生活を余儀なくされる。

その政権が倒れ釈放された後、ムヒカ夫婦は近所の日系移民の花卉農家に助けを乞い花を育てながら政治活動を続ける。

そして国際環境会議でのあの有名なスピーチは日本では絵本となり、やがて日本に招待される。

日本に来た数日で日本の姿を見事に暴くムヒカ。

彼はどんなセラピストよりもグルよりも心に触れる。

80歳の老人の言葉を最も理解したのは若者だった。
しかし、ここにも彼の言葉をしっかりと肚の底で理解する高齢者はいる。
ぼくの心にはまだ若者と同じエネルギーがあると少し安心した。


日本とムヒカの因縁。
「貧乏とは…」
「環境問題とは…」

心に響く言葉は宝物だ。

同じ大統領でも高いギャラともらって口八丁のパフォーマンスをしたオバマとは正反対の広島訪問。
銀座通りの居心地の悪さ。

折りしも元首相が銃弾に撃たれ亡くなり、献花台は花が山積みになるという過去のことはすぐ忘れる日本人に違和感を持っていたところに録画とは言えタイムリーな鑑賞だった。

人生とは自分の足で歩むこと。
絶対に服従しないこと。
モノや地位や経済のためでなく幸せになるために働くこと。

映画としての出来は置いといて、全日本人いや全地球人が見るべき映画。
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