15分あれば、人は行ったこともない遠い国に充てて募金の手続きができたり、生死ギリギリの人を救命できたりするというのに、わたしはリンチとおサルが会話するだけの映像を観るのに使ってしまいました。ああ神様、わたしはとんだ不孝者です。どうかわたしのために、人類全体の評点を下げることだけは思い留まりください。
でも神様、このリンチとおサルの会話は、まるでわたしとあなたの会話に似ているとも思います。よく話が平行線だ、みたいな表現がありますけれど、これは違います。リンチとおサルはねじれています。ねじれの位置です。ねじれの位置って中学生ぶりに使いました。郷里のおかあさま、義務教育をありがとう。
平行ならば呆れと諦めに終わりますが、ねじれはそれでも進んでいくのが問題なのです。だってそうじゃありませんか。わたしがどれだけ「一生のお願い」を祈っても、横断歩道の黒いとこを踏まないように渡っても、あなたは全然見当違いのサインで返すし、そして明日はまた来るじゃありませんか。
なんだか恨み節みたいにきこえてしまいましたが、誤解です。反省しています。
でも無礼ついでに最後にこれだけ教えてください、神様のお顔って、どちらに似てるのですか?
リンチですか?おサルですか?