安いのには理由がある。
モノを買うとき、安さの理由など考えずなるべく安いモノを選択してしまうが、その裏には過酷な強制労働があるかも知れない。
この映画は、中国当局から迫害を受けている法輪功の学習者である孫氏が、労働教養所と呼ばれる施設で強制労働させられ拷問を受けた体験を綴ったドキュメンタリー映画。
そこで作られたハロウィンの玩具をたまたま買ったアメリカ人の女性が玩具に隠された手紙を見つけて、馬三家労働教養所の存在を知る。
元看守の人もインタビューに答えていて、拷問が酷いものであることを涙を浮かべて証言していたけど、大丈夫なのか?中国当局から罰を受けてなければいいけどと心配になる。
そして中国当局を酷いと批判するのも簡単だが、私たちはどうなのだろうか。
勿論、人権侵害は許されるものではないし、被害者は救済されなくてはいけない。
しかし、その商品の安さの背景を見ようともせず、消費する私たちも人権侵害の迫害の共犯者なのではないだろうか。
バナナや珈琲やチョコレートの安さの理由は?
フェアトレードの商品を買いたいけれど、収入の少ない私は継続して買うことができないよ。
できない理由ばかり探す自分も嫌になる。
何ができるんだろう?
まずは知ること。その商品の背景。考えること。搾取されず搾取しない世界は作れないのだろうか。