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アンティークの祝祭のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

アンティークの祝祭(2019年製作の映画)
3.3
カトリーヌ・ドヌーヴと娘のキアラ・マストロヤンニが共演した人間ドラマ。
監督はジュリー・ベルトゥチェリ。
原作はリンダ・ラトリッジの同名小説。
原題: La Dernière folie de Claire Darling(クレール・ダーリングの最後の狂気的な(無分別な)行動) (2019)

クレール・ダーリング(カトリーヌ・ドヌーヴ) は、高齢(80才ぐらい)になり、記憶がおぼろげになっている。
「今日が私の最期の日」と確信した(?)彼女は、長年かけて 集めてきた貴重なアンティーク(からくり人形、仕掛け時計、肖像画など、彼女の人生と共にあった膨大な骨董品のコレクション)の"ヤードセール"(庭先処分)を始める。
友人(ロル・カラミー)から、貴重な品々をただ同然で処分していると聞いた娘(キアラ・マストロヤンニ)は、  20年振りに帰ってくる…

物語は、現在と過去が交錯しながら進展し、徐々に母と子の過去が明らかになる。
"ゾウの時計"、"モネの贋作"、"指輪" などが大切な思い出の象徴として使われ、丁寧な作品に仕上がっている。
舞台となる屋敷の風景、使われるピアノ曲も美しい。
なお、若いころのクレール・ダーリングを演じるのはドヌーブに似たブロンドのアリス・タグリオーニ。
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