しちれゆ

アンティークの祝祭のしちれゆのレビュー・感想・評価

アンティークの祝祭(2019年製作の映画)
3.6
現在と過去、現実と幻想の間を行き来しながら物語は進みます。

老婦人クレールの人生を彩り、彼女と共に更なる時を経た数々の美しいアンティーク。若かった自分と幼かった子供たち、たくさんの思い出を挟みながらクレールの孤独な現在が描かれる。
お屋敷で開かれるヤードセールの様子がとても素敵。クレールはアンティークを手放すことで夫への自責の念(クレールの思い違いという説あり)や亡き息子への諦めきれない思いに決着をつけたかったのでしょう。
ラスト1分の唐突な結末には若干の無理矢理感が否めないながら、これも「一切は空の空」ということなのかもしれません。

カトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニ母娘共演、キアラ お父さんにそっくり。
批判されることの多い邦題ですが今回は雰囲気があって良いと思います。
しちれゆ

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