実話をベースにした作品。
「胸糞悪い映画」ってだけで映画としての出来が高いイメージがあります。それだけ"丁重に扱わなきゃいけない"と感じてしまうからです。
しかしこの映画にはこういえます。微妙でした。
実際にこういう家族がいて事件が起こってしまった…という事実をとりあえず置かせてください。一本の映画として語りたいです。
全体的にもっとドロドロして良い気がしました。周平がどんなに辛い目にあっても、どこか綺麗に感じる。
そう、戦犯は長澤まさみでした。
長澤まさみ、めちゃくちゃ好きです。
しかしこの映画の秋子を完璧に演じることはできませんでした。
中盤、ホームレスになり服もボロボロになる家族一同。
なのに肌、髪は日本を誇る"女優"そのもの。
感情的な演技が多いキャラクターなのにも関わらず、その手の演技になるとつい笑ってしまうほどの大根化。
数々の男との濡れ場も中学生が鼻で笑ってしまうようなクオリティ。
中途半端に濡れ場をやるのが一番良くない。別に長澤まさみの裸を見たいわけじゃない。なら脱げる役者でドロドロのセックスシーンが見たかった。
「演技の振り幅が広い!」というセリフをよく耳にしますが
それはどの役も完璧に演じられての事です。
個人的にはこの映画での長澤まさみは"こういう役を演じただけ"にすぎませんでした。彼女にはパワフルで魅力的なキャラを演じて欲しいです。
阿部サダヲのキャラクターも悪いのは分かるんだけど信憑性がなかったです。あくまで映画のキャラって感じ。わかんない、実際こういう人いるのかな
ただ良かったと思う所もあります
周平です。周平だけはこの映画の良い要素でした。
まず演技が素晴らしい。初演技でこれは驚きです。セリフとセリフの"間"の使い方
そして表情
最後まで見れたのは周平のおかげです。
どんだけ嫌なことをされてもたった一度のハグで好きになってしまう…
男とは皆単純なのです。
一番重要な役である周平に魅力を感じたので
映画として思惑通りなのかもしれません。
ただ嫌いな要素がかなりあり長澤まさみの見たくないもの色々見てしまった作品でした。
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[この映画のBest俳優]
周平
[脚本面]☆☆
[映像面]☆☆☆
[ストーリー性]☆☆
[オススメ度]☆