井上だいすけ

83歳のやさしいスパイの井上だいすけのレビュー・感想・評価

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)
4.0
私は現在49歳でもうすぐ50
になるのだが、やはり老後の
こととか考えてしまう。
はよ仕事やめて楽しい老後を
過ごしたいとは思うが、現実は
なかなか厳しいもんで。

この映画はかなり特殊で、
主人公のセルヒオさんは
自分をスパイだと思って
演じてて、特養ホームも
映画の撮影が来るって
ことはわかってても、
中身はドキュメンタリーで。
こういう撮影が許されるって
のがまずうらやましい。
日本だと映画として残す
のは難しいだろう。

初日でほぼ初対面なのに
セルヒオさんが紳士だと
言った女性たちの目は
確かで、本当に紳士的で
ユーモアのあるセルヒオ
さんは素敵だと思った。
そりゃモテるよね。

ホームに入居している
女性たちの話を聞くと、
歳をとって生きることの
孤独感がくっきり浮き
上がってくる。私も父は
だいぶ前に亡くなり、
母親はすぐ近くに一人で
住んでいるのだが、
こっちは毎日生きるのに
必死でなかなか親のこと
まで頭回らんのも事実
だしなぁ。
井上だいすけ

井上だいすけ