白いトリュフの宿る森のhiroのレビュー・感想・評価

まさか白トリュフ業界にも高齢化と後継者不足、資本家による市場荒らしと乱獲という難題が押し寄せているとは……。どこの世界も同じなんですねえ。おだやかに美しい森で愛犬とキノコ狩りの生活を楽しんできた、そんなあのおじいちゃんたちが居なくなった後、白トリュフは一体どうなっちゃうんでしょう？
そんな社会派的に描こうと思えば出来る題材を、とにかく詩的に美しく淡々と描いています。余計な飾り付け一切無し。なんかね、日本人だと声高に問題提起しちゃいそうだけどね。たかがトリュフ。されどトリュフ。