アキ・カウリスマキかのような完璧な構図の連続。
出てくる人もアキ・カウリスマキクオリティ(これはアキ・カウリスマキの方がおかしいんだけど…)。
カメラは基本ピッタリ固定。
「カメラセットしたので、はいどうぞ喧嘩してください」って言われて撮影したかのような映像。
山の中での警察とおじいちゃんシーンとか
奥さんに見つからないように窓から脱出するシーンとか、、、
ドキュメンタリーとは思えないのだが。。
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基本カメラ固定の会話劇なわけですけど
突如犬の頭に取り付けられたカメラの映像がとても可愛い。
これ映画館で観たら酔ってしょうがないだろうけど、、
犬の視界ってこんななのかと思って楽しい。
飼い主の運転する車の後部座席から前を除く視界なんて、犬のワクワクが伝わってきて愛らしい。
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白トリュフに魅了された(狂わされた?)人々の狂騒曲でしたね。。
犬が巻き込まれて悲しい結末を迎えるのは苦しいし
美食家みたいな男がものすごく悪者に見えて(照明もわざとだと思う)腹立った。
「トリュフは辞めたっ!」と狂ったように何度も叫ぶおじいちゃんと
「トリュフは辞めないっ!」と狂った行為に及ぶおじいちゃん。
タイトルは原題の『THE TRUFFLE HUNTERS』が正解。
グルメ映画でもほっこり映画でもない。
狂人映画でした。
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ていうかトリュフ、好きじゃないんよね。