てぃだ

フォーリング 50年間の想い出のてぃだのレビュー・感想・評価

3.6
「ごめんな。こんな世界に産んで。
どうせ死ぬのに」

yes!
フォーリングラブ!←違


アラゴルン
いえいえヴィゴ・モーテンセン
初監督作品。

何が一番嬉しいかって?
デヴィッド・クローネンバーグぽい
人が出てるなぁと思ったら
ご本人だったこと笑
うーんこの2人マジで
マブダチなんだなぁ

認知症の父との関係性を
見つめ直すモーテンセン

認知症モノは少し前に
アンソニー・ホプキンスのやつがあって
あれに比べるとそんな混乱もせず
実にシンプルなドラマだと思ったが

親父
まじで何がそんなに不満なのか
冒頭から終始ずっと怒ってるし
過去編でも割とだいぶ嫌なやつ。
認知症も入ってるせいで
余計に嫌なやつ度が増してて
見てるだけで終始腹は立つ。
(単純にモラハラと
呼ぶのもなんかやなんだけど。
特に主人公の10歳の誕生日は
確かにひどく腹が立った。
あれなんだよ)

相手をしている息子のモーテンセンも
もう若干諦めムードというか
いちいち本気で相手すると疲れるから
もうしないみたいな
そんな感じ。
(ゲイ役という設定上、
ゲイだのオカマだのを嘲笑う
親父ってのがもちろん終始続く)

全然怒らなかったモーテンセンが
最後とうとう耐え切れなくなって
ブチ切れて
「うるせぇよぼけ
じゃあ1人で死ね!」みたいになって
2人で言い合う場面とか
とにかく胸が痛い。

親父、ラストの星空の下でのラブシーン
まじ笑った。
あれだけ口が悪くて
他人を怒らせたり不愉快にさせることが
大得意みたいな人間でも
考えてることはやっぱりただの
スケベなおっさんまんだなと笑
てぃだ

てぃだ