まめだいふく

サンドラの小さな家のまめだいふくのレビュー・感想・評価

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)
3.0
 「大抵の大人は自分がつらいとき 子供のつらさに気づかない」

 配偶者からのDV、シングルマザーとしての楽ではない暮らし、圧倒的に足りない公営住宅。これらの解決策さえ見いだせない社会問題を取り上げながら、人生の再起をかけ、二人の幼い娘たちと自分のためにマイホームを自ら建てようと決意する女性、サンドラの奮闘を描くヒューマンドラマ。

 協力してくれる人たちが本当にいい人たちばかり。だってみんな無償ですよ。家を建てるという大仕事なのに。聖人の集まりですか? 元夫が親権持ち出してきてサンドラがイライラしだして、そのやり場のない怒りを半ば八つ当たりみたいに彼らにぶつけたりもするのに、誰も何も言わずサンドラに手を貸し続けるんですよ。「こっちはタダで手伝ってんのに、何だあの言い草は!?」って、誰かが言いだしてもおかしくないのに。サンドラの辛さはよくわかるから、ということなのか、それともサンドラのためというよりは子供たちのためという思いがあったのか。
 まあとにかくDV夫以外はいい人しか出てこない。
 で、そのDV夫、終盤にとんでもないことしやがる。まさかこんな結末になろうとはね。
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